2019年09月03日

裕仁から紀子まで

「なにもしてない」、読めば読むほどよくできている。いや、野間文芸新人賞受賞している小説にいまさらではあるが。

作中の時間自体は1990年11月中旬から下旬の半月あまりなのだが、実は1989年2月の大喪の礼(裕仁天皇の葬式)も絡んでいる。そして1990年
そして、ほんの5カ月前に皇族になったばかりの「紀子さん」を登場させて終盤へと向かう。

あらためて調べてみると、テレビ中継で見た天皇の代替わりの諸様相と語り手「私」の生活が混じり合って進む、メディアとしての小説の機能をフルに活用した小説だということがわかる。
posted by kuwabara at 21:26| 大阪 ☀| Comment(0) | 戦後文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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