2017年04月16日

「大西巨人の小説における感覚表現について」

以前書いていた、「神聖喜劇」の五感描写についての論文はまとめて投稿し、一旦手を離れた。

大西巨人の小説は全て調査したが、結局論文で扱ったのは中篇・長篇小説が中心になり、『五里霧』のような短篇集や『地獄篇三部作』のような既出の中篇を再構成したものは紙数の都合で取り上げなかった。

全体的な傾向として、五感描写に限らず描写そのものが大西巨人の小説では後年になるほど減っているということが明らかになったが、おそらくそれは構成がより複雑になっていることと並行しているのだろう。

次は、前から少し取り組みはじめていた、過去の「文章表現」「基礎ゼミ」、そして現在の「専門基礎研究」といった実習的な講義で取り組んでいた〈書くこと〉・〈読むこと〉の基本教科書を何とかまとめる予定である。
posted by kuwabara at 15:55| 大阪 ☀| Comment(0) | 戦後文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする