2017年02月24日

「神聖喜劇」の五感描写(続き)

9月以来のエントリーとなるが、その間に既読・未読含めて大西巨人の小説の五感描写を調べていた。

結果として、「精神の氷点」や「地獄変相奏鳴曲」の第一楽章のような戦後まもなく書かれたものは触覚・嗅覚の感覚表現が多く見られるが、それが時間を経るうちに減っていくということがわかってきた。
(「地獄変相奏鳴曲」は単行本化される際に加筆・修正されているので、初出の雑誌も確認せねばならないが、それはこれから)
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「神聖喜劇」は中間的な位置にあって、「神聖喜劇」の後に書かれた小説ではより触覚・嗅覚・味覚にかかわる表現が減っている。
そのかわりに増えたものは何かというと、おそらく映画への言及なので、そこのあたりをうまく繋げられたらいいと思う。
posted by kuwabara at 23:35| 大阪 ☀| Comment(0) | 戦後文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする