2015年10月12日

〈小説家についての小説〉

一年以上取り組んでいた小説家が語り手で、自らの過去に書いた小説のタイトルに言及し参照し引用する小説についての論文を書き終えて、原稿を提出した。

準備のために小説の該当個所を抜粋したファイルを作り始めたのが2014年9月4日、論文のファイルを作ったのが2015年2月25日となっているので、まる一年以上準備して書くのに9ヶ月弱かかった計算である。途中で別の原稿が入ったので中断していた時期もあったのだが。

論文の構成としては大江健三郎の1980年代の小説の特徴を確認し(それについては既に『昭和文学研究』掲載の論文でふれている)、その方法を保証したものとして後藤明生と阿部昭の1970年代の小説にふれ、また彼らの方法をさらに導いたものとして葛西善蔵に迂回し(彼についても『大江健三郎論』の中で既に論じている)、また後藤明生・阿部昭に戻ってから、最後にまた大江健三郎にふれて終わるという構成になっている。




タイトルは「1980年代の日本の〈小説家についての小説〉について」という少し回りくどいものに。
近畿大学文芸学部の紀要『文学・芸術・文化』に掲載される予定。電子版もあるので、そちらでも読めるようになるはずです。
posted by kuwabara at 18:44| 大阪 ☁| Comment(0) | 小説家小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする